南区レトロ

​駅から街の憩いの場へ

 石山振興会館として地元の方々から様々な用途で使われている旧石切山駅。
元々は旧国鉄白石駅から定山渓までの約30kmを結んでいた定山渓鉄道の駅として大正7年にたてられた。
開通した当初は主に軟石や木材といった天然資源を運搬するために使われていたほか、観光目的でも使われることもあったそうだ。 駅舎は基礎に4段重ねの軟石、壁は下見板張で作られた白い壁で建てられており、改修工事を経た今でもほぼ変わらない見た目である。
 昭和44年までの51年間、駅舎としての役目を担っていたが、車の普及やバスの増便もあり、惜しまれながらもその役目を終えた。その後は短期間郵便局出張所やバスの定期券発売所になっていた程度でほとんど使われていなかった一方で、国道230沿いのバス停前という立地から、地元の方々から「勿体無い」と言う声が出ていた。そこで、以前から利用を希望していた石山商店街振興組合が事務所と集会所に使えるように改装し、現在の石山振興会館として生まれ変わったのだ。
 今では書道教室やそろばん教室、ヨガ教室等として使われているほか、様々な方にフリースペースとして貸し出している。平成18年からは、第1、3土曜日の朝に「いしやま朝市」が開かれ、とても賑わうそうだ。
 駅舎として建てられてから現在の会館に至るまで、地元の方々にとって大切な場所である。今回色々お話を聞かせていただいた組合の比内さんは「これからも共同体として頑張っていきたい!」と語った。

​記事 今井廉太郎

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